東北新幹線グランクラス席は、ゆったりとした座席とドリンクサービスが魅力だが、観光客が多いため車内が賑やかになりがち。
高額な料金と短い移動時間を考慮すると、記念乗車にはおすすめだが、ビジネス利用にはグリーン車の方が適しているかもしれない。シートの快適性と客層のバランスが鍵となる。
グランクラスの搭乗口
ホームの乗車口からすでにグランクラスマークが出迎えてくれます。
今からグランクラスだぜーという気分を味わえます。
乗車人数が少ないのでホームでは周りにほとんど人がいません。
グランクラスシート・車内の快適性
シートに関しては通常の指定席・グリーン車と比較してかなり広く高級感のあるデザインとなっています。
1車両に対する席の配置が横に3列(1+2)だけです。
一車両で最大18人。
走っている区間にもよりますが、実際は10人前後しか乗っていません。
前後の間隔は広く作られており、背もたれを倒す可動域が最初から確保されている作り。
前の咳が背もたれを動かしても、後ろの人から見ると何も変化がありません。
身長が180くらいある人で、足が前に届くかどうかぐらい距離があります。
僕の足の長さだと届きません。
ちなみにシートとフットレストは電動で動きます。便利。
ヘッドレストの横には板がついてるので、周りの視界を遮ることができます。
そもそも、車両にいる人口が少ないので周りの人の気配が気になることは少ないのですが。
乗り降りやトイレに立つ人が、座席の横を行き来すると気になりますよね。
それがほぼありません。
ついでにお手洗いの鏡があるとこはこんな感じ。
間接照明を使ってオシャレ感を醸し出しています。
グランクラスはサービスで軽食とドリンク無料です
まず乗車した時におしぼりを出してくれるのと、同時に軽食とドリンクを尋ねられます。
軽食は和と洋から選べます。
それぞれ小さいお弁当みたいなもの。
いつものくせで駅弁を買ってから乗車すると2食たべることになるので注意。
この時はコーヒーを頼みましたが、グランクラスのデザインがおされたグラスで出てきました。
ドリンクはメニューにあるものなら無料なので好きなものを選べます。
そして、グリーン車と比較してもしっかり目に作られたテーブルでくつろげます。
以降は肘掛にあるボタンを押すと添乗員さんが来てくれますので、飲み物のおかわりを頼みたい時なんかはポチっとしてください。
どこかの口コミで「添乗員が荷物の上げ下ろしもしないし、エスコートもない」という批判をしているのを見ましたが、そこは飛行機のビジネスクラスと比較するなよって感じですね。
グランクラスは思ったより客層が良くない
ここが少し盲点でした。
基本的には「通常席→グリーン」のように価格帯を上げると客層が良くなるというイメージがあるかと思います。
また、多少客層が良くなくても、車両内にいる人の絶対数が少ないので、いずれにせよ他人に関するストレスは少なくなる印象です。
それがグランクラスは違いました。
確かに車両内の人が少ない点はグランクラスのメリットです。
ただ、乗っている客層(グランクラスに乗る目的)がグリーン車のそれとは違うことに気づきました。
グリーン車はそれなりに空間にお金を投資できるビジネスマンが乗っているので、静かだし比較的マナーがいい人が多いです。
これがグランクラスでは「観光目的」の人が多いんですね。
具体的には「日本に旅行しに来ました!爆買いしまーす!」というグループや、「せっかくの旅行だからグランクラス乗りましょう♡」という50代以上の紳士淑女の皆様。
この時点で何となく嫌な予感がするのは分かると思います。
もちろん、彼らのような人達がマナーが悪いということはないのですが、グランクラスの空間がそうさせます。
何故かと言うと、席数(人数)が少ないから。
タダでさえ席数が少ないのに、実際に埋まってる席は半分くらいです。
彼らが5人組だとすると、もうグランクラスの中の半分は旅行グループみたいになります。
通常の席やグリーン車であれば「周りに迷惑がかかる」という意識が働くため多少はマナーに気を使うとは思いますが、グランクラスだと「人少ないし騒いでも大丈夫」みたいな感覚になってるのだと思われます。
居酒屋で宴会しているみたいな感じでワイワイやっているグループと遭遇しないことを祈りましょう。
ということで、たまたま観光系のグループと同じ車両になった場合は騒がしくなる可能性があるのがグランクラスです。
グランクラス感想まとめ
グランクラスのサービスと値段を考えると、1度記念に乗ったらもういいかなという感想です。
特別価格差分の価値は感じません。
というのも、僕が乗った東京-青森間はたったの3時間です。
これが飛行機のように6時間12時間の旅になると、シートの違いやサービスの違いが身にしみると思います。
3時間というと、乗ってご飯食べて、適当に仮眠するかパソコンやスマホをいじってたら終わる時間です。
むしろ移動中に仕事するならグランクラスのサービスを堪能する暇もありませんし、ビジネスマンばかりのグリーン車の方が快適かも知れません。