動画配信や生配信で顔を隠したいクリエイターが増加しています。顔バレ防止やプライバシー保護を重視しながら、個性的な配信活動を行いたい方に向けて、様々な顔隠しアイテムと方法を詳しく解説します。
顔を隠す主な手法:
- 物理的な方法:仮面、被り物、目出し帽、サングラス、マスク、ベール
- デジタルな方法:VTuberアバター、カメラフィルター、動画編集技術
- その他の手法:前髪アレンジ、特殊メイク、AIフェイススワップ
それぞれの方法について、メリット・デメリットや実際の使用例を交えながら紹介します。また、体型や背景の隠し方、声質の変更方法まで、プライバシー保護に関する総合的な情報をお届けします。最新のVTuberソフトウェアやAI技術を活用した方法も含めて解説しているので、あなたに合った方法が必ず見つかるはずです。
- 予算や目的に応じた選択が可能
- 個性的な表現との両立
- プライバシー保護レベルの調整
- 配信ジャンルとの相性
顔全体を完全に隠す方法
顔バレ防止の観点から見て、最も確実な選択肢です。SNSや動画配信での視聴者だけでなく、身近な知人からも素顔を隠したい場合に最適な方法です。

メリット | デメリット |
---|---|
完全な顔バレ防止 確実な匿名性 個性的な演出可能 視聴者の興味を引く 長期的な活動が可能 | 大きいので持ち運びに向かない 声がこもる 屋外での配信がしにくい 飲み食い系ができない 視界不良なので運動系も難しい |
仮面(フルフェイス)
フルフェイスの仮面は、手軽さと完全な匿名性を両立できる人気の選択肢です。装着が簡単で、個性的な演出も可能です。

人気配信者のラファエル氏やガブリエル氏など、仮面系YouTuberの成功例も増えています。ただし、配信中の仮面の付け替えは難しいため、最初の選択が重要になります。
仮面選びのポイント:
- オリジナリティの高いデザインを選ぶ
- 装着感と視界の確保を重視
- 長時間使用での快適性を確認
- 通気性の良い素材を選択
かぶりもの・被り物
頭部全体を覆う被り物は、完全な匿名性を提供しますが、実用面では課題が多いのが現状です。

主な制約:
- 長時間使用での蒸れやすさ
- 音声が聞き取りづらい
- 外出時の行動制限が大きい
- 店舗への入店制限
アニマルマスクやキャラクター系の被り物は、インパクトがある一方で、配信以外での使用は困難です。短時間の企画動画や特別な配信での使用に向いています。
目出し帽・覆面
目出し帽や覆面は、機動性と匿名性のバランスが優れた選択肢です。

柔軟な素材を使用しているため、以下のような利点があります:
柔軟な素材を使用しているため、以下のような利点があります:
- 優れた運動性能
- 良好な視界確保
- 快適な装着感
- 持ち運びの容易さ
スポーツ系の配信やダンス系コンテンツの制作に特に適しています。また、サイズ調整が可能な製品も多く、長時間の使用でも快適です。バラクラバタイプの製品なら、冬場の屋外配信でも自然に使用できます。
ペーパークラフトマスク・DIYマスク
従来のコスプレ用マスクとは一線を画す新世代のカスタマイズマスクが登場しています。これらはパーツを組み合わせて作るタイプで、自分好みの表情や特徴を演出できます。

基本となるベースマスクに、動物の耳や鼻、表情パーツなどを自由に組み合わせることができます。最近では3Dプリント対応のデータも公開されており、完全オリジナルのマスクを作ることも可能です。
人気のポイント:
- パーツの付け替えで表情が変えられる
- 軽量で長時間の配信でも快適
- オリジナリティのある見た目が作れる
- 必要に応じて改良・修正が可能
これらのマスクは、オンラインショップや専門店で購入できるほか、3Dプリントサービスを利用して自作することもできます。荒野クラフトなどのブランドから、動物モチーフの3Dペーパークラフトマスクが販売されており、手軽にオリジナリティのある顔隠しが可能です。
顔の上半分(目元)を隠す方法
目元や上半分を隠すテクニックは、プライバシー保護と個性表現を両立できる効果的な方法です。特に配信者や動画クリエイターに人気があります。

主なメリットは、口元が見えることで表情や感情が伝わりやすい点です。例えば有名ライターのARuFaさんは、シンプルな黒い目線だけで印象的なキャラクター性を確立しています。また、飲食系コンテンツや歌、トークなど、口元を使う表現が必要な場合に適しています。
目元を隠す主な手法:
- デジタル加工(動画編集での目線入れ、トラッキング処理)
- 物理的なアイテム(メガネ、マスク、仮面など)
- ハイブリッド手法(両方を組み合わせる)
メリット | デメリット |
---|---|
一番手軽に始められる 食べたり、飲んだりが可能 会話や表情が伝わりやすい 着脱が簡単 コスパが良い | 知人には気づかれやすい 視界が悪くなりがち 長時間の装着で疲れる 激しい動きで外れる可能性 個性を出しにくい |
メガネ・サングラス型
メガネやサングラスは最も手軽な方法です。最近は配信専用のデザインメガネも増えており、個性的な演出が可能です。

選び方のポイント:
- 長時間の装着でも快適な軽量タイプ
- 視界を確保できる明るめのレンズ
- 自分のコンテンツに合った個性的なデザイン
- 必要に応じてブルーライトカット機能付き
おもしろメガネやコスプレ用眼鏡などのキーワードで検索すると、動く目玉が付いたものや特殊なデザインのものが見つかります。普通のサングラスでも十分効果的ですが、配信での個性づけを重視する場合は、特徴的なデザインを選ぶことで視聴者の印象に残りやすくなります。
アイマスク・仮面タイプ
ベネチアンマスクやコスプレ用アイマスクなど、より演劇的な表現が可能です。LED内蔵タイプや形状変化するギミック付きの商品も登場し、配信中の演出の幅が広がっています。

「ベネチアンマスク」と検索すると多様な商品が見つかります。布でできたものもあれば、お面タイプで顔の上半分用のものもあります。既にやっている配信者がいるので、リサーチしてかぶらないものを探すことが重要です。
アイマスクの特徴:
- 装着感が軽く長時間使用可能
- デザインの種類が豊富
- 着脱が簡単で調整しやすい
- 価格帯が幅広く選択肢が多い
目出し帽・覆面の目元だけタイプ
ルチャリブレスタイルのハーフマスクは、スポーツ系コンテンツや激しい動きを伴う配信に最適です。通気性が良く、長時間の着用も快適です。最近は素材やデザインが進化し、より軽量で装着感の良い商品が増えています。

ハーフマスクの利点:
- 汗や蒸れに強い素材使用
- 優れた通気性と運動時の快適さ
- カスタマイズ可能なデザイン
- 食事やドリンクが取りやすい構造
プロレスマスクやルチャドールマスクとして販売されているものの中には、目元だけを覆うハーフタイプもあります。特にスポーツ系の配信やダンス配信を行う場合、フルフェイスマスクよりも動きやすく実用的です。
顔の下半分(口元)を隠す方法
口元だけを隠して目は見せるスタイルは、特に配信や動画投稿で人気の方法です。目元をしっかりメイクできるため、おしゃれな雰囲気を演出できます。

メリット | デメリット |
---|---|
手軽に始められる メイクとの相性が良い 一般的な場所でも使用可能 | 飲食系の配信が困難 声が通りづらい 歌唱パフォーマンスに制限あり |
普通の医療用マスク
配信用マスクとして最も手軽な選択肢です。ニコ生やツイキャスなどの配信プラットフォームでよく見かけるスタイルです。

超快適マスクなどの不織布マスクが一般的で、ドラッグストアで簡単に入手できます。通常のマスクは個性を主張しづらいという特徴がありますが、逆に目元や髪型で個性を出したい場合は、主張の少ないマスクが適しています。
個性を出すためのアレンジ例:
- ブラックマスクの活用
- 柄物マスクの使用
- メイクや髪型との組み合わせ
- アクセサリーとの相性
ただし、普通のマスクでは顔バレ防止効果は限定的です。知人には気づかれやすいため、完全な匿名性を求める場合は他の方法と組み合わせることをおすすめします。

もうほぼ顔出しですね。
デザインマスク・フェイスガード
顔バレ防止としても効果的な、個性的なデザインマスクや仮面があります。コスプレ用やサバゲー用のものが特におすすめです。

般若マスクやサイバーパンク風マスクなど、デザイン性の高いものを選べば配信での個性演出にも活用できます。また、声の通りやすさを重視する場合は、メッシュ素材のものがおすすめです。
おすすめの探し方:
- 「サバゲー ハーフマスク」で検索
- 「コスプレ用マスク」でチェック
- 「フェイスガード」で探す
人気のデザイン:
- サイバーパンク風
- アニメキャラクター風
- ステンレスメッシュタイプ
- ゴシック調デザイン
メッシュ素材のマスクは通気性が良く、声も通りやすいため、長時間の配信や歌配信にも適しています。


デジタル・アプリで顔を隠す方法
物理的なマスクや仮面を使わずに、ソフトウェアやアプリで顔を隠す方法が近年大幅に進化しています。特にVTuberソフトの発達により、手軽にバーチャルキャラクターとして配信できるようになりました。
VTuberになる【最新ソフト情報】
VTuberソフトを使えば、自分の顔を完全に隠しながら表情豊かなキャラクターとして配信可能です。パソコン画面内で完結するゲーム配信やトーク配信に特に適しています。
Animaze by FaceRig(FaceRigの後継)
FaceRigは2021年末でサポート終了し、現在は後継ソフト「Animaze by FaceRig」が主流となっています。
Animaze by FaceRigの特徴:
- 基本利用が無料
- 50種類以上のアバターを収録
- 2D・3D・VRMモデルに対応
- OBS、Discord、Zoom等と連携可能
従来のFaceRigユーザーも、Live2Dアバターを含めてAnimazeに移行できます。ただし、商用利用で月収500ドル以上の場合は有料版が必要です。
VTube Studio
VTube Studioは現在最も人気の高いVTuberソフトの一つです。スマートフォンとPCを連携させることで、高精度なフェイストラッキングが可能です。
主な利点:
- iPhone/AndroidとPC連携
- Live2Dモデルに特化
- 精密な表情トラッキング
- カスタムプロップ(小道具)対応
基本機能は無料で、PC連携等の高度な機能は有料版で利用できます。
VSeeFace
VSeeFaceは完全無料のVTuberソフトウェアとして注目されています。商用・非商用問わず無料で利用でき、精確なフェイストラッキング機能を提供します。
VSeeFaceの魅力:
- 完全無料で商用利用可能
- 視線・まばたき・口の動きを精密にトラッキング
- VRMモデル対応
- VMCプロトコル対応
REALITY・IRIAM等のアプリ
スマートフォンだけで手軽にVTuber配信を始められるアプリが充実しています。
代表的なアプリの特徴:
- REALITY:アプリ内でアバター作成から配信まで完結
- IRIAM:1枚のイラストから自動でキャラクター生成
- カスタムキャスト:高品質な3Dアバターを簡単作成
これらのアプリは特別な機材や知識不要で、スマートフォンのカメラだけでVTuber体験が可能です。
カメラエフェクト・フィルタで顔を隠す
リアルタイムでカメラ映像にエフェクトをかけて顔を隠す方法です。VTuberほど本格的でなくても、手軽に顔隠し効果を得られます。
Snap Camera代替ソフト
Snap Cameraは2023年1月25日でサービス終了しました。現在は以下の代替ソフトが利用されています。
主要な代替ソフト:
- XSplit VCam:背景変更・エフェクト機能
- Snapchat Camera for Chrome拡張機能:ブラウザ版限定
- ManyCam:多機能ライブ配信ソフト
これらのソフトは、Zoom、Google Meet、OBS Studio等と連携して使用できます。
OBS Studio活用法
OBS Studioの標準機能を使って顔を隠すことも可能です。無料でありながら高機能な配信ソフトとして多くの配信者が愛用しています。
OBS Studioでの顔隠し方法:
- フィルタ機能でモザイク・ぼかし適用
- 画像オーバーレイで顔部分を覆う
- クロマキー合成で背景変更
- Webカメラフィルタでリアルタイム加工
XSplit VCam
XSplit VCamは背景変更に特化したソフトです。Snap Cameraの代替として人気が高まっています。
特徴:
- 背景の自動切り替え
- グリーンバック不要
- 無料版あり(透かしロゴ入り)
- 年間ライセンス3,500円、永続ライセンス7,000円
動画編集で顔を隠す
撮影後の編集で顔にエフェクトを適用する方法です。生配信では使えませんが、YouTube投稿等の録画コンテンツに有効です。
編集での顔隠し手法:
- モザイク・ぼかしの自動追従
- イラスト・絵文字で顔を覆う
- トラッキング機能で動く顔に合わせて処理
- 顔認識AIを活用した自動処理
この方法のデメリットは編集時間が大幅に増加することです。毎回の動画で顔トラッキング作業が必要になるため、定期投稿には不向きな場合があります。
AIフェイススワッピング
最新のAI技術を使って、自分の顔を別の人物やキャラクターの顔にリアルタイムで置き換える方法です。
活用方法:
- リアルタイムフェイススワップ:Face Swap LiveなどのアプリをWebカメラと連携
- 収録後の編集:専用ソフトで撮影済み動画の顔を置き換え
利用時の注意点:
- 高性能なデバイスが必要
- 他人の顔を無断使用しない
- 商用利用時は適切な権利処理を行う
- 使用していることを視聴者に明示する
AIフェイススワッピングは従来のマスクや仮面とは異なり、自然な表情や動きを維持しながら完全に別の顔に変更できる革新的な技術です。ただし、技術の進歩に伴いプライバシーや倫理面での配慮がより重要になっています。

その他の顔隠し方法
マスクや仮面以外にも、おしゃれで個性的な顔隠し方法があります。配信のコンセプトや個性に合わせて選べる、ユニークな選択肢をご紹介します。
フェイスベール・レースマスク
フェイスベールは、マスクよりもおしゃれで上品な印象を与えたい場合におすすめです。ベリーダンスやアラビアン風の衣装でよく使われるアイテムで、神秘的で魅力的な雰囲気を演出できます。

フェイスベールの特徴:
- 目元を隠すタイプと口元を隠すタイプがある
- 布の透け具合で隠し方を調整可能
- 飲食系配信では口元が使えるデザインを選択
レースマスクは、フェイスベールよりもしっかりと顔を隠しながら、エレガントな印象を保てます。通気性も良く、長時間の配信でも快適に使用できます。
Amazonよりも楽天市場での商品展開が豊富で、デザインバリエーションも多数あります。「フェイスベール マスク」で検索すると、配信用途に適した商品が見つかります。

メイク・フェイスペイント
特殊メイクやフェイスペイントで、元の顔が認識できないレベルまで変化させる方法です。アイテムを持ち運ぶ必要がなく、表現の自由度が非常に高いのが魅力です。

代表的な例:
- デーモン小暮閣下の白塗りメイク
- ゴールデンボンバー樽美酒の特殊メイク
- 野性爆弾くっきーのキャラクターメイク
- 劇団四季の動物メイク(猫など)
フェイスペイント用品は比較的安価で入手でき、12色セットなら1,000円台から購入可能です。ブラシやステンシルも付属している商品を選ぶと、初心者でも本格的なペイントが楽しめます。
メイクは手間がかかりますが、完全にオリジナルのキャラクターを作り上げることができ、視聴者に強いインパクトを与える効果があります。

前髪で目元を隠す
長い前髪やウィッグを使って目元を隠す、最もナチュラルな方法です。激しい動きを避ける必要がありますが、日常的にも使いやすく、コスパも優秀です。

メカクレ系ウィッグを使えば、手軽に目元隠しスタイルが完成します。ゲゲゲの鬼太郎のような長い前髪や、アニメキャラクター風のウィッグも豊富に販売されています。
マスクとの組み合わせが効果的で、前髪で目元、マスクで口元を隠すことで、人気アーティストのyamaのような印象的なスタイルを作ることができます。この組み合わせは、歌配信やトーク配信で特に人気があります。
ウィッグは2,000円台から購入でき、耐熱性のものを選べば長期間使用できます。自然な髪色を選ぶか、キャラクター性を重視した派手な色を選ぶかで、配信の印象が大きく変わります。

配信・動画投稿での顔隠し方法の選び方
顔を隠すレベルと配信スタイルに応じて、最適な方法を選択することが重要です。ここでは、プライバシー保護の程度別に具体的な手法を紹介します。
顔なし・体あり・背景あり
基本的な顔出し配信と同じスタイルで、顔だけを隠したい場合の方法です。料理配信やゲーム配信、商品レビューなど、手元や身振りが重要なコンテンツに適しています。
物理的に隠す方法では、マスクや仮面を装着して撮影します。手軽に始められる反面、自宅以外での撮影時は持ち運びが必要になります。
デジタルで隠す方法では、Animaze by FaceRigやVTube Studioなどのソフトを使用します。リアルタイムで顔を別のキャラクターに置き換えることができ、個性的な配信が可能です。
手元・首から下のみ映す方法は、顔を隠す処理が不要で最もシンプルです。料理・演奏・絵描き・手工芸など、手元作業がメインコンテンツとなる動画に特に向いています。
顔なし・体なし・背景あり
人物は完全に映さず、物や空間・風景のみを撮影したい場合の方法です。プライバシー保護を最重視する配信者に適しています。
音声・テロップ・BGMのみの動画では、人物なしで撮影した映像に音声解説を加えます。ペット動画や風景動画、商品紹介など、人物がメインではないコンテンツであれば自然な仕上がりになります。
キャラクター合成では、人物なしの映像にLive2Dや3Dキャラクターを後から追加します。編集スキルが必要ですが、ゲーム実況などのライブ配信に向いています。
演者を使う方法では、動画に出演してくれる人に代わりに出てもらいます。演者への報酬が必要ですが、視聴者受けの良い人物が入ることで再生数向上が期待できます。
顔なし・体なし・背景なし
家バレ・部屋バレも防ぎたい場合や、画面収録がメインのコンテンツに適した方法です。
主な配信形式:
- スライド(パワーポイント)動画
- ゆっくり解説動画
- マインドマップ解説
- アニメなど映像作品
パソコンの画面収録が中心となるため、カメラや撮影環境は不要です。その代わり、動画の企画・編集により多くの時間と手間がかかります。
顔なし・体あり・背景なし
顔バレと家バレは防ぎたいが、体の動きは見せたい場合の方法です。ダンス動画やエクササイズ配信などに適しています。
物理マスク + 背景合成では、顔は物理的なマスクで隠し、背景はZoomなどのソフトで合成処理します。ただし、PCスペックによってはグリーンバック環境が必要になる場合があります。
デジタルマスク + 撮影用背景では、Animaze by FaceRigやiPhoneのミー文字で顔を隠し、背景は映ってもよい環境を用意します。撮影用の布やついたてを設置するか、ホテルやカラオケなど撮影可能な場所で収録します。
声も出さない
声での身バレも防ぎたい場合の追加オプションです。上記の方法と組み合わせて使用します。
音声なし動画は、BGM・効果音・テロップだけで構成します。ビジュアルがメインコンテンツであることと、魅力的な編集技術が成功の鍵となります。
音声合成ソフトでは、Text to Speech系のAI音声で文章を読み上げさせます。Google・Amazon・IBMなどが高品質なサービスを提供していますが、自然な発音調整には時間がかかります。
ボイスチェンジでは、リアルタイムで声の高さや質を変更します。バ美肉(男性がバーチャル美少女になること)や簡易的な声質変更に使用されますが、長時間使用での品質維持が課題です。
配信者におすすめの組み合わせ方法
ゲーム配信向け
ゲーム配信では画面収録がメインのため、VTuber化が最も適しています。顔出しなしでも成立するコンテンツなので、デジタル手法を積極的に活用しましょう。
おすすめの組み合わせ:
- Animaze by FaceRig(無料利用可能)+ Webカメラ
- VTube Studio(スマホ連携)+ Live2Dアバター
- VSeeFace(無料)+ VRMモデル
実用的なポイント: ゲーム画面との相性を考慮し、アバターサイズは小さめに設定するのがコツです。長時間配信でも疲れにくく、ゲームに集中できる環境を優先しましょう。物理的なマスクや仮面は視界が制限されるため、ゲーム配信には不向きです。
料理・手元配信向け
料理配信や手元作業では、首から下のみを撮影する方法が最も実用的です。顔を隠すための特別な処理が不要で、手元の作業に集中できます。
おすすめの組み合わせ:
- 首から下のみの撮影角度 + 手元ライティング
- 目出し帽・覆面(動きやすさ重視)+ 全身撮影
- スポーツ用フェイスマスク(通気性良好)+ 調理作業
実用的なポイント: 調理中は蒸気や油はねがあるため、通気性の良い素材を選ぶことが重要です。また、火を使う作業では安全性を考慮し、燃えにくい素材の目出し帽を選択しましょう。手元にフォーカスした撮影なら、視聴者も作業工程を理解しやすくなります。
トーク配信向け
トーク配信では表情の豊かさが重要なため、口元を活かした顔隠し方法がおすすめです。視聴者とのコミュニケーションを重視する配信スタイルに適しています。
おすすめの組み合わせ:
- サングラス・メガネ型アイテム(目元隠し)+ 口元表現
- ベネチアンマスク・アイマスク(上半分隠し)+ 表情豊か
- Animaze + 表情豊かなアバター(完全デジタル)
実用的なポイント: 長時間の配信では装着感の快適さが最優先です。軽量で調整可能なアイテムを選び、配信中に外れたりずれたりしないよう事前にフィット感を確認しておきましょう。目元のメイクに力を入れることで、より魅力的な配信になります。
歌配信向け
歌配信では声の通りやすさが最重要です。口元の動きや表情も歌唱パフォーマンスの一部なので、これらを活かせる方法を選択しましょう。
おすすめの組み合わせ:
- メッシュ素材のハーフマスク(声の通り重視)+ 目元隠し
- サングラス(目元のみ隠し)+ 口元表現活用
- Live2D歌唱用アバター(表情同期重視)+ 高品質マイク
実用的なポイント: 通常のマスクは声がこもりやすいため、メッシュ素材やスポーツ用フェイスマスクを活用しましょう。デジタル手法を使う場合は、口の動きがアバターにリアルタイムで反映される設定を重視してください。音質を最優先に考え、マスクやアバターの選択を行うことが成功の鍵です。
顔を隠す方法まとめ
顔を隠して配信・動画投稿を始める方法は、想像以上にたくさんの選択肢があります。手軽さを重視するなら医療用マスクやサングラス、完全な匿名性を求めるなら仮面や被り物、個性的な表現をしたいならVTuberソフトやデザインマスクがおすすめです。
選び方のポイント:
- 配信ジャンルに合わせた機能性の確認
- 長時間使用での快適性と安全性
- 予算と技術レベルに応じた選択
初心者の方は、まず医療用マスクとサングラスの組み合わせから始めて、慣れてきたらVTuberソフトや個性的なマスクにチャレンジするのが現実的です。デジタル手法ならAnimaze by FaceRigが無料で始められるので、特におすすめです。
より個性的な配信を目指すなら、オリジナルの仮面やマスクを制作することも可能です。コスプレイヤーや制作者に依頼すれば、あなただけのアイデンティティを作り上げることができます。
顔出しをしないという選択は、プライバシーを守りながら自分らしい表現ができる素晴らしい方法です。今回紹介した中から、あなたの配信スタイルに最適な方法を見つけて、安心して配信活動を始めてみてください。