「音声入力でブログ記事が早く書ける」は半分嘘|執筆時間を短縮できるブロガータイプ

音声入力でブログ記事の執筆を勧めるライターさんも一部いまして、「音声入力だと短時間でブログが書ける」「タイピングよりも早くブログ書ける」ことを利点としています。

音声をテキストに変換する技術(Speech to Text)の進化もあり、音声入力にチャレンジするブロガー・ライターさんも増えていそうです。

ただ、個人的には「音声だとブログが早く書ける」のは半分嘘だと思っています。実際に試してみて、全く早くなかったからです。

当初「音声だとブログが早く書ける」と言っている意味が全然わからなかったので、音声執筆について調べて得たところ答えを得られたのでここでまとめます。

ブログ音声入力の結論
  • ストーリーの文書(ポエムとか)は音声入力で書ける
  • ストラクチャーの文章(構造的文章)は音声入力で書くのは無理
  • 頭の中で構造を作って話せる能力者は音声入力できる

僕みたいに、ストラクチャーの文章をメインで書く人間にとっては音声入力を使う意味がほとんどありません。ということでもう少し詳しく書いていきます。

この記事は音声入力で作成した文章を構成し直したものです。元の文章を参考として一番下に掲載しますので、興味あれば比較してみてください。

目次

音声入力でブログ記事が早く書けるのか

文章には2種類ある

2種類の文章
  • ストーリーの文章(物語的)
  • ストラクチャーの文章(構造的)

文章の種類として、ストーリーの文章とストラクチャーの文章の2種類があります。物語的な文章か構造的な文章かの違いです。

音声入力が向いているのはストーリーの文章です。

書き手のタイプ

書き手として「ストーリーの文章が得意な人」と、「ストラクチャーの文章が得意な人」と2タイプあります。

ブログの書き方で言えば、導入分から最後の締め・まとめまで1連の流れとして書くようなタイプの人がストーリーの文章。自分の脳内にあるものを、そのままテキストとして吐き出すオピニオン系の記事とか。

先に全体の構成や見出しを考えて、構造的に考えてブログの文章を埋めていくタイプがストラクチャーの文章を得意とするタイプ。データや資料を見てまとめたり考察したりして記事にするタイプです。

音声入力で早く書ける特定の条件

音声入力によるブログの執筆が早く書けるのは、書く文章が「ストーリーの文章」でかつ「書き手がストーリーの文章を書くタイプの人間」である場合。

このパターンに限り、音声入力のほうがタイピングよりも執筆時間が早くなると考えます。

勝間和代さんとかはこのタイプだから音声入力を推奨している。

構造的文章は音声入力ができない・早くならない

僕の場合、ストラクチャーの文章を書くので、音声入力を使ってもタイピングで入力する時とさほど執筆時間に違いはありませんでした。

ストラクチャーの文章は「どういう構造で書く」「どういう言葉選びをするか」など、何を書くかを思考する時間の方が長いと思います。構造を脳内で考えた後に出力としてタイピングする、もしくは音声入力でテキストに変換することになります。

そもそも、何を書くかを考えている時間の方が長いので、出力する時間が短縮されたとしても全体の執筆時間の短縮には繋がりません。

「音声入力だと早くブログが書ける」と主張される内容は、「タイピングより音声入力の方がテキスト変換の速度が速い」、「音声入力の精度が高いから修正に時間が必要ない」など、テキストに変換する作業速度のことを言っています。

しかしストラクチャーな文章を書く場合は、何を書くか考えている時間の方が長いので、テキストに起こす部分が多少早くなろうがほとんど執筆時間に影響はありません。

ストラクチャーの文章の執筆
  1. 調査・資料集め 90分
  2. 構成作り 60分
  3. 執筆(下書き) 60分
    →ここだけ短縮しても意味がない
  4. 推敲(完成) 60分

タイピングする60分が音声入力によって30分になったとしてそれほど差がありません。修正にかかる時間を含めると、全体の執筆時間はほとんど同じ。

結局ブログ執筆にかかる時間を決めるのは、何をどのように書くか思考する時間次第なので、入力方法がタイピングだろうが音声だろうが関係ありません。

先に全体の構成や見出しを考えて、構造的に考えてブログの文章を埋めていくタイプだと音声入力が向いていないと思います。

構造的文章の音声入力には構成・台本が必要

ストラクチャーの文章を音声入力するなら、文章を書く前に何を喋るかを大まかな構造を作り、ノートにまとめるなどして、それを見ながら音声入力を進める必要があります。話す台本を先につくっておく感じ。

このやり方ならストラクチャータイプであってもなんとか音声入力で執筆ができると思います。ただ、音声入力を始める前に台本づくりに30分ぐらいかけるなら結局トータルの執筆時間は早くなりません。

しかも、台本を書くのであれば、音声入力をする前に記事が出来上がっていることになるので本末転倒です。

音声入力でブログを執筆する方法

音声入力〜ブログ公開の流れ

  1. 音声で文章を作る
  2. 必要あれば修正する
  3. 公開する

これだけです。

普通のブログ執筆と変わるのは、最初のテキスト入力がタイミングから音声入力になるところだけです。音声入力をする方法はパソコンでもスマホでもどっちでも出来るので使いやすい方でどうぞ。

音声入力できる無料ツールと機能

使いやすさや変換の精度とかスピードとかを考慮すると、現状(2022/02)ではGoogleドキュメントで執筆するのが良いと思ってます。

Google使いたくない人は各OSに搭載されている音声入力機能を使うとよい。

Googleドキュメント

Googleドキュメントはクラウドサービスのためデータの移行をする必要がない。スマホで音声入力すれば、リアルタイムでPC画面のGoogleドキュメントにも反映される感じ。

Google Keep (Googleのメモアプリ)でも使える。

iOS

iPhone・iPadの機能で音声入力したい人はこちら。

Android

Androidのスマホを使っている人はGboardで音声入力できる。結局Googleさんの機能。

Mac

Mac PC に標準搭載されている音声入力機能。

Windows

Windows PC に標準搭載されている音声入力機能。2021年から日本語がサポートされるようになった。

音声入力に使うマイク

スマホのマイクで録音すれば良いので別途マイクを用意する必要はありません。

パソコンで録音したい場合は外部マイクがあった方がちゃんと音声が入ります。と入っても、手持ちのマイク付きイヤホンでも繋げばそれでOKです。

喋るついでにラジオ配信とかYoutube動画の投稿とかもしたい人はマイク買った方がよき。

ひろ○き が使ってるマイク

音声入力でブログを書いてみた感想

音声入力をやってみた感想や気づいたこと。

音声入力への慣れは必要

やってみてもなんか上手く行かない・上手く言葉が出てこない場合。ただ音声入力(ストーリー的な文章)に慣れてないだけで練習すればできるようになるかもしれない。

何記事か書いてみて、どうしてもうまくいかないようであれば、そもそもストーリー的な文章が書けないタイプの人間ということで諦めた方がいいかも。

台本なしプレゼンが出来れば音声入力もできる

脳内だけでうまく文章の構成を組み立てられる人であれば、音声入力一発で決まりそう。

スピーチテーマを与えられて、原稿・台本なしでそれなりにまとまったことをスラスラ話せる人っていますよね。そういう人であれば、そりゃ音声入力でブログ書けるでしょうよって思いました。

ブログではなくて、人に説明したりプレゼンしたりするスキルが上がれば音声入力もできそう。

話す内容を簡単に準備した方がいい

台本・原稿までは作る必要はありませんが、メモ書き程度の準備はした方が話しやすい。

ノートに箇条書きで作ってもいいし、マインドマップで構成を作ってもいい。

ただ、ここの準備に時間をかけたり凝りすぎると「そのままタイピングで記事作った方が早い」になってしまう。

文字数をカウントすると便利

タイピングと違ってどれくらいの文章量を話したのかわかりにくい。いつまで話せばいいのか不明。ということで、文字数カウントを見ながら入力できるようにすると便利。

Googleドキュメントに Better Word Count アドオンを入れておけばパソコンでリアルタイムに文字数がカウントされる。

音声入力したテキストを構造的文章に治すのは厳しい

頭の中にある情報を構成ができていないまま全て吐き出してから、散らかった情報をパソコンで整理して記事の形に直すやり方になりました。

情報はたくさん出してくれるけど構造的にいまいちな文章書いてくるライターさんの記事をリライトしてする作業に似てます。

外注ライターさんに執筆を依頼したことがある人はわかると思いますが、構成が出来てない記事の修正はめちゃくちゃ時間がかかります。

「最初から自分で(タイピングして)書いた方が早いじゃん」となる。

音声入力は集中できるのがメリット

音声入力はそんなに早くないし、構造的文章には使いにくいという話を書きましたが、それでも音声入力を使いたくなるメリットがあります。

それは、執筆に集中できることです。

音声入力は手でタイピングするのと違って”ながら”ができません。

要は、ネットサーフィンしながら書いたり、音楽聞きながら書いたりできないんですよ。

手でタイピングするためには「手・目」を使うのですが、「話す」という行為を始めた段階で「手・目・口・耳」までが人体の機能がふさがります。

すると自動的に「執筆するという行為」に脳みそのキャパが全部もっていかれるので、自然と集中状態になれます。

これが個人的に感じた音声入力最大のメリットです。

音声入力のコツは口述筆記

音声入力をやってみて、どうもしっくり来ないなと感じた人向け。

一文ずつ音声入力を行う。

イメージとしては口述筆記。口述筆記では話し手の横に筆記する人がいて文字に起こすんですが、これを一人二役でやる感じ。

一文しゃべったら必要なところをタイピングで修正する。次の一文をしゃべる。これを繰り返す。

場合によってはそのまま手でタイピングした方が文章に起こしやすい内容もあるので、そのときはタイピングしてしまう。

これが個人的にやりやすかったです。

まとめ

アメブロガーみたいにポエムとか日記みたいなブログを書く人であれば音声入力が十分活用できそう。もしくは、最初からまとまりのある文章を喋れる人。

僕みたいな口下手は、まともな文章が口から出てこないので音声入力を使うと余計手間が増えるだけで使うメリットがありませんでした。

この記事(ストラクチャーの文章)は同じテーマで音声入力してみた記事(ストーリーの文章)を元に構成しなおしたものでした。

音声入力で書いた結果、構成が適当になってしまっていますので、よかったら比較して見てみて下さい。

音声入力を使ってブログを書いてみたのでその感想をまとめてみたいと思います。
音声入力でこのブログを書いているので、あえて構造的にせずに、見出しも付けずにストーリー的な文章で書いていきたいと思います。

ここ数年ぐらいでしょうか。ブロガーさん達の間でも「音声入力をしてみた!」と言うような声がいくつも上がっています。その中で目立つのが「音声入力だとブログ執筆が早くできる」、「タイピングよりも早くブログ書ける」という音声入力を推奨するような記事が多い印象です。

しかし、ボクが音声入力を使った場合、タイピングに比べてブログ執筆が早くなることは正直ありませんでした。音声入力だとブログが早く書けるのか?そうでは無いのか?を語るにあたって先に知っておくといいよと言うものを紹介します。

文章には2種類の文章があります。
・ストーリーの文章
・ストラクチャーの文章
物語的な文章か構造的な文章かの違いです。

こちらの解説については詳しく書いてあるノートがありましたので見てみてください。
ストーリーの文章、ストラクチャーの文章|横田大樹(よこたひろき)|note

まず文章の種類として、ストーリーの文章とストラクチャーの文章の2種類があります。音声入力が向いているのはストーリーの文章です。
さらに、書き手として「ストーリーの文章が得意な人」と、「ストラクチャーの文章が得意な人」と2タイプあります。

タイピングと比べて音声入力によってブログが早く書けるのは、書く文章がストーリーの文章でかつ書き手がストーリーの文章を書くタイプの人間である場合。このパターンに限って音声入力をすることによりブログを執筆する時間が早くなると考えます。

ボクの場合ですが、おそらく書き手のタイプとしてストラクチャーの文章を得意とするので、音声入力を使ってもタイピングで入力するのとさほど違いがありませんでした。ストラクチャーの文章はどういう構造で書くか、どういう言葉選びをするかなど、何を書くかを思考する時間の方が長いと思います。それを脳内で考えた後に出力としてタイピングもしくは音声入力でテキストに変換します。

そしてストラクチャーの文章は執筆している時間よりも、何を書くかを考えている時間の方が長いので出力する時間が短縮されたとしても全体の時間短縮にはなりません。音声入力だと早くブログが書けると主張する人が語る内容は、「タイピングより音声入力の方がテキスト変換の速度が速い」、「音声入力の精度が高いから修正に時間が必要ない」などテキストに変換する作業の速度のことを言っています。

しかしストラクチャーな文章を書く場合は何を書くか考えている時間の方が長いので、書くものが決まってからテキストに起こす部分が多少速くなろうが本ほとんど執筆時間に影響はありません。

ボクの場合だとこんな感じ
・何を書くか考えてる時間3時間
・タイピングしてる時間1時間

このタイピングしている時間1時間が音声入力によって45分ぐらいになったとしてそれほど差がありません。修正にかかる時間を含めるとほとんど同じ。結局ブログ執筆にかかる時間を決めるのは何をどのように書くか思考する時間次第なので入力方法がタイピングだろうが音声だろうが関係ありません。

普段のブログの書き方で言えば、導入分から最後の締めまとめまで1連の流れとして書いているようなタイプの人は、ストーリーの文章を得意とするタイプなので音声入力が向いていると思います。自分の脳内にあるものをそのままテキストとして吐き出すオピニオン系の記事とか。

逆に、先に全体の構成や見出しを考えて、構造的に考えてブログの文章を埋めていくタイプだと音声入力が向いていないと思います。色々、データや資料をみてまとめたり、考察したり。

実際に、今音声で書いているのですが何を書いてるのかよくわからなくなっています。これは後でパソコンで直す必要がありますね。今後もし音声でブログを書くとしたら、少なくともその記事がストーリー型の文章を書ける時に限ります。

さらに、自分はおそらくストラクチャーの文章を書くタイプの人間なので、そのまま音声でまともな記事にはできません。なので、文章を書く前に何を喋るかを大まかな構造を作り、ノートにまとめるなどしてそれを見ながら音声入力を進めるようになります。話す台本を先につくっておく感じです。

今ラジオメディアのVoicyが人気になってきていますが、パーソナリティーさん達もストーリー的にそのまま自分の言葉で喋るタイプと、何を喋るか大枠の台本のようなものを決めて話しているタイプといると思います。ボクは完全に後者です。

自分がもしVoicyのパーソナリティーをやるとしたら、「プレゼンなどで人前で話すとしたら?」と考えて話の大筋を台本にした状態で話します。このやり方ならストラクチャータイプであってもなんとか音声入力で執筆ができると思います。

とは言っても、タイピングと同じように、言葉での入力を続けているうちに慣れてうまく文章が書けるようになるかもしれません。実際にボクはタイミングタイピング自体もそれほど得意ではありませんので、普段タイピングするにあたって多少は使っている脳みそのメモリを使わなくていいと言うのはだいぶ楽です。

けんすうさんなんかは2,000文字の文章を音声入力5分パソコンでの修正アップ10分位でできているらしいです。すごいですね。ボクの場合多分同じ位の文章量で音声入力20分、修正30分位はかかります。

音声入力と修正にかかる時間を短くしようとすると、音声入力を始める前に台本づくりに30分ぐらいかける必要があるので結局トータルでは早くなりませんね。現時点ではただ音声入力(ストーリー的な文章)に慣れてないだけで練習すればできるようになるかもしれないのでしばらく続けてみたいと思います。

これで何記事か書いてみて、どうしてもうまくいかないようであれば、やはりストーリー的な文章が書けないタイプの人間ということで諦めるかもしれません。いずれにせよ、タイピングと違って言葉で入力するのも結構面白いので一度やってみる価値はあります。

音声入力するのであればGoogleドキュメントお勧めします。スマホで入力してもリアルタイムでパソコンのほうに同期されるので、手元のスマホで入力したものをパソコンの画面に表示されるようにもできますね。同じシートを開いておけばいいだけです。

あと、GoogleドキュメントにBetter Word Countと言うアドオンを入れておけばパソコン画面の方でリアルタイムに文字数がカウントされるので、文字数を目安にしながらかけるので便利。

脳内だけでうまく文章の構成を組み立てられる人であれば、音声入力一発で決まりそうで羨ましいです。ボクの場合はブレインダンプのように頭の中にある情報を構成ができていないまま全て吐き出してから、散らかった情報をパソコンで整理して記事の形に直すと言うやり方です。情報はたくさん出してくれるけど構造的にいまいちな文章書いてくるライターさんの記事をリライトしてアップできる形に直すのに似てます。

外注ライターさんに執筆を依頼したことがある人はわかると思いますが、構成が出来てない記事の修正はめちゃくちゃ時間がかかるので「最初から自分で書いた方が早いじゃん」となる。そんな感じ。

今、自分でこの記事をPCで編集していて「こいつ文章の構成下手くそだな」って思ってびっくりしてます。

何が言いたいかよく分からない文章になっていると思いますが、自分が音声入力するとこんな感じになってしまうという記録として残します。

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