YouTubeを開いたら、いつの間にかおすすめや検索結果が海外の動画ばかりになっていた。設定を日本に戻したはずなのに、気がつくとまた元に戻っている――。そんな経験はありませんか?
この問題の原因は、YouTubeの「場所(国/地域)」設定が勝手に変更されてしまうことにあります。ブラウザのキャッシュ削除、アプリのアップデート、Googleアカウントの言語設定など、複数の要因が絡み合って設定が初期化されてしまうのです。
この記事では、2025年最新の情報に基づいて、国設定が変わる原因から具体的な解決方法まで徹底解説します。PC・スマホそれぞれの設定変更手順、設定が勝手に戻る場合の対処法、そして急上昇廃止後の新機能(YouTubeチャートとハイプランキング)まで網羅的にカバーしています。
この記事を読むことで、YouTubeを日本のコンテンツ中心に戻すことができ、設定が勝手に変わる問題からも解放されます。
実は、YouTubeの場所設定を正しく理解すれば、おすすめ動画、検索結果、チャートすべてを日本のコンテンツに最適化できるだけでなく、海外のトレンドをチェックしたいときにも自在に切り替えられるようになります。
YouTubeの国設定が勝手に変わる原因
YouTubeの場所(国/地域)設定が意図せず変更されてしまう原因はいくつかあります。
ブラウザのキャッシュやCookie削除
ブラウザの閲覧履歴データやCookieを削除すると、YouTubeに保存されていた場所設定がリセットされます。YouTubeの言語設定はブラウザに保存されているため、キャッシュとCookieを削除した場合は設定し直す必要があります。
プライバシー保護のために定期的にブラウザのデータを削除している場合、その都度設定が初期化されてしまうことがあります。
アプリのアップデートやアカウント追加
📱 アプリの更新やアカウントの切り替え時にも設定が変わることがあります:
- YouTubeアプリの大型アップデート
- 新しいGoogleアカウントの追加
- 別のアカウントへのログイン切り替え
これらのタイミングで設定がデフォルト(多くの場合、米国)に戻ってしまうケースが報告されています。
Googleアカウントの言語設定
YouTubeの設定だけでなく、Googleアカウント全体の言語設定も影響します。Googleアカウントにログインしている場合、アカウントの言語設定がYouTubeにも反映されるためです。
特に注意すべきなのが、ブラウザの「言語を自動追加」機能がオンになっている場合です。この機能により、閲覧したサイトの言語が自動的に候補に追加され、意図せず設定が変わってしまうことがあります。
IPアドレスや位置情報の影響
YouTubeはユーザーのIPアドレスを元に自動的に地域を判定することがあります。VPNを使用している場合や、海外からアクセスした際に、自動的に接続元の国に設定が変更されることがあります。
ただし、この自動判定よりも手動で設定した場所設定が優先されるため、一度日本に設定すれば基本的には維持されます。
YouTubeの国設定を日本に戻す方法
YouTubeの場所設定を日本に変更することで、おすすめ動画や検索結果、YouTubeチャートを日本のコンテンツに戻すことができます。
パソコンでの設定変更手順
🖥️ PC版YouTubeでの設定手順:
- YouTube(https://www.youtube.com)を開く
- 画面右上のプロフィールアイコンをクリック
- メニューの下の方にある「場所:◯◯」という項目を探す
- 「場所」をクリックして、国の一覧から「日本」を選択
- 設定が即座に反映される
💡 ポイント:「言語」と「場所」は別々の設定です。表示言語を変えたい場合は「言語」を、表示されるコンテンツを変えたい場合は「場所」を変更してください。
スマホ(iPhone/Android)での設定変更手順
📱 スマホアプリでの設定手順(iPhone/Android共通):
- YouTubeアプリを開く
- 画面右下の「ライブラリ」または「マイページ」タブをタップ
- 右上の設定アイコン(歯車マーク)をタップ
- 「全般」または「一般」を選択
- 「国/地域」または「Location」をタップ
- 一覧から「日本」を選択
- アプリを再起動して設定を反映
⚠️ 注意事項:スマホアプリでは「言語設定」の項目がありません。アプリの表示言語を変更したい場合は、スマートフォン本体の言語設定を変更する必要があります。
YouTubeの「場所」設定で変わること
場所(国/地域)設定を変更すると、YouTubeで表示されるコンテンツが大きく変わります。
おすすめ動画や検索結果への影響
場所設定で影響を受けるもの:
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| おすすめ動画 | ホーム画面に表示される動画が設定した国のコンテンツ中心になる |
| 検索結果 | 検索時に設定した国の動画が優先的に表示される |
| YouTubeチャート | その国で人気のコンテンツが表示される |
| ニュース | 設定した国のニュース動画が表示される |
検索結果では設定した国が優先されますが、特定の国や言語を指定して検索したり、完全に除外したりする方法は現時点では提供されていません。
🔍 検索のポイント:場所を日本に設定しても、英語で検索すると英語圏の動画が多く表示されることがあります。これはキーワードによる検索結果のためです。
YouTubeチャート(旧:急上昇)への影響
従来の「急上昇」ページは2025年7月に廃止され、YouTubeチャートに移行しました。場所設定により、表示されるチャートの内容が変わります:
📊 YouTubeチャートで見られるもの:
- 急上昇ミュージックビデオ
- ポッドキャスト番組ウィークリーランキング
- 話題の映画の予告編
- カテゴリ別の人気コンテンツ
チャートは設定した国ごとに異なる内容が表示され、ユーザーごとのパーソナライズは行われません。つまり、同じ国内のすべての視聴者に同じチャートが表示されます。
YouTubeの「言語」設定との違い
YouTubeには「場所」と「言語」という2つの設定があり、それぞれ異なる役割を持っています。
言語設定の役割
言語設定は、YouTubeサイトやアプリのインターフェース表示に使用される言語を指定するものです。
🌐 言語設定で変わること:
- メニューやボタンの表示言語
- 設定画面の言語
- 通知の言語
- 音声検索の認識言語
⚠️ 注意:言語設定を変更しても、動画のタイトルや概要欄は投稿時の言語のまま表示されます。つまり、言語を英語に変更しても、日本語の動画タイトルは日本語のままです。
場所設定と言語設定の使い分け
設定の組み合わせ例:
| 場所設定 | 言語設定 | 結果 |
|---|---|---|
| 日本 | 日本語 | 日本のコンテンツを日本語メニューで表示(標準) |
| 日本 | 英語 | 日本のコンテンツを英語メニューで表示(英語学習者向け) |
| アメリカ | 日本語 | アメリカのコンテンツを日本語メニューで表示 |
| アメリカ | 英語 | アメリカのコンテンツを英語メニューで表示(英語環境) |
💡 活用例:英語の勉強をしたい場合、言語設定を英語にすることで、メニューが英語表示になります。例えば「ゲーム」が「Gaming」と表示されるため、日常的に英語に触れる機会になります。
2つの設定は連動しませんので、場所設定を変更してもメニューの言語は変わりません。安心して設定を試すことができます。
通知メールの言語設定
YouTubeからの通知メールは、選択した国のデフォルト言語で配信されます。
📧 通知メールの言語を変更する手順:
- YouTubeの設定画面を開く
- 「通知」セクションを選択
- メール通知の言語設定を確認・変更
YouTubeの言語設定を変更した場合は、通知メールの設定も合わせて変更することで、表示言語を一致させることができます。
おすすめに海外動画ばかり表示される場合の対処法
場所設定を日本に変更しても、おすすめに海外の動画が多く表示される場合があります。これは視聴履歴に基づくレコメンデーションが影響しているためです。
視聴履歴の削除
YouTubeのおすすめは、過去の視聴履歴に大きく影響されます。海外の動画を多く見ていた場合、その傾向が続くことがあります。
🗑️ 視聴履歴のリセット方法:
- YouTubeの設定から「履歴とプライバシー」を開く
- 「再生履歴を消去」を選択
- 「検索履歴を消去」も実行
視聴履歴を削除すると、YouTubeのレコメンデーションがリセットされ、新たに視聴する動画に基づいて再構築されます。
また、Google アクティビティ(https://myactivity.google.com/product/youtube)からより詳細な履歴管理も可能です。
興味のない動画の非表示設定
個別の動画やチャンネルを非表示にすることで、おすすめの精度を上げることができます。
🚫 非表示設定の手順:
- おすすめに表示された動画の右側にある「︙」(縦三点リーダー)をクリック
- 「興味なし」または「このチャンネルをおすすめに表示しない」を選択
この操作を繰り返すことで、YouTubeのアルゴリズムが学習し、より自分の好みに合った日本のコンテンツが表示されるようになります。
💡 ポイント:新しく日本の動画を視聴し、高評価を押すことで、おすすめの改善が早まります。
YouTube急上昇ページの廃止について
2025年7月、YouTubeは長年提供してきた「急上昇」ページを廃止しました。
急上昇ページがなくなった理由
📉 廃止の背景:
- 過去5年間で急上昇ページへのアクセスが大幅に減少
- ユーザーの動画発見方法が多様化(おすすめ、ショート動画、検索候補など)
- コンテンツのトレンドが「全体的な人気」から「コミュニティごとのマイクロトレンド」に変化
YouTubeの公式発表によると、現在のトレンドは「多種多様なファンダムによって生み出される多様な動画で構成され、多様なコミュニティで楽しまれるマイクロトレンドが増加している」とのことです。
つまり、一つの大きなトレンドではなく、複数の小規模コミュニティがそれぞれ独自のトレンドを形成する時代になったため、全体を一つのリストで表現する急上昇ページの役割が終わったということです。
YouTubeチャートとハイプランキング
急上昇ページの代わりに、2つの新しい仕組みが導入されています。
🎯 YouTubeチャート
カテゴリー別に人気コンテンツを紹介するページです:
- 急上昇ミュージックビデオ
- ポッドキャスト番組ウィークリーランキング
- 話題の映画の予告編
- その他、随時追加されるカテゴリー
YouTubeチャートは、従来の急上昇ページと同様に国ごとに異なる内容が表示され、パーソナライズはされません。
⚡ ハイプランキング
2025年8月から日本を含む39か国で展開されている新機能です:
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 対象チャンネル | 登録者数500人〜50万人のクリエイター |
| 対象動画 | 公開から7日以内の動画 |
| 更新頻度 | 5分ごと |
| 閲覧方法 | スマホアプリの「探索」→「ハイプ」 |
📱 ハイプランキングの見方:
- YouTubeアプリを開く
- ホーム画面左上のコンパス(方位磁針)アイコンをタップ
- メニューから「ハイプ」を選択
ハイプランキングには、視聴者が「ハイプ」ボタンで応援した動画が表示されます。登録者数の少ないチャンネルほどポイントの倍率が高く設定されており、小規模クリエイターが上位に入りやすい仕組みになっています。
⚠️ 注意:2025年11月現在、ハイプランキングはスマホアプリでのみ閲覧可能で、PCブラウザ版では対応していません。



なぜかアニメはアニメのまま(笑)

よくある質問
- 設定を日本に変更したのにすぐ戻ってしまいます
-
Googleアカウント全体の言語設定を確認してください。YouTubeの場所設定だけでなく、Googleアカウント(https://myaccount.google.com)の「個人情報」→「言語」の設定が影響している可能性があります。特にブラウザの「言語を自動追加」機能がオンになっていると、閲覧サイトに応じて自動的に他言語が追加され、設定が変わることがあります。この機能をオフにしてから、再度YouTubeの場所設定を日本に変更してみてください。
- 急上昇タブが見つかりません
-
急上昇ページは2025年7月に廃止されました。現在は「YouTubeチャート」と「ハイプランキング」に移行しています。PCでは左側メニューから各カテゴリーのチャートにアクセスできます。スマホアプリでは、ホーム画面左上のコンパス(方位磁針)アイコンをタップし、「ハイプ」を選択することで、話題の動画ランキングを確認できます。
- 国設定を変えても検索結果があまり変わりません
-
検索キーワードによっては、国設定よりもキーワードの言語が優先されることがあります。日本のコンテンツを探したい場合は、日本語で検索することをおすすめします。また、視聴履歴やおすすめの設定も影響するため、視聴履歴をリセットしたり、興味のない動画を「興味なし」に設定することで改善されます。
- ログインしていない状態で設定は保存されますか
-
ログインしていない場合、場所設定はデバイスごとに保存されます。つまり、パソコンとスマホで異なる設定が可能ですが、デバイスが変わると再度設定が必要です。ログインしている場合は、設定がアカウントに紐づけられるため、どのデバイスからアクセスしても同じ場所設定が適用されます。
- 海外の動画を見たい場合はどうすればいいですか
-
同じ手順で場所設定を見たい国(アメリカ、韓国など)に変更してください。言語設定は日本語のままでも、その国のおすすめ動画や検索結果、チャートを閲覧できます。海外の最新トレンド情報を取得したい場合や、特定の国で人気の動画を知りたい場合に便利です。日本に戻したいときも、同じ手順で場所を日本に変更するだけです。
ユーチューブの急上昇が海外なのを日本に設定する方法まとめ
YouTubeの表示が海外コンテンツばかりになる原因の多くは、場所(国/地域)設定が変更されたことにあります。パソコンの場合は右上のプロフィールアイコンから「場所」を、スマホアプリの場合は設定内の「国/地域」を日本に変更することで、おすすめ動画や検索結果、YouTubeチャートを日本のコンテンツに戻すことができます。
設定が勝手に変わってしまう場合は、ブラウザのキャッシュ削除やGoogleアカウントの言語設定が影響している可能性があります。特にブラウザの「言語を自動追加」機能がオンになっていると、設定が意図せず変更されることがあるため、この機能をオフにしておくと安定します。
なお、2025年7月に急上昇ページは廃止され、現在はYouTubeチャートとハイプランキングに移行しています。場所設定を正しく設定することで、これらの新しい機能でも日本の人気コンテンツを楽しむことができます。

